3.お風呂を作ろう(2012.9)

掘立小屋のお風呂を建てたのは、もう5年も前のこと、息子とふたりで二日がかりで作りました。
お風呂を沸かすのに試行錯誤と苦労の連続でした。
今では満足のいくレベルまでになり、井戸水で沸かす温泉?で癒しの時間を味わっています。

お風呂の材料は古材(古家解体時のもの)を基本に使うので、穴が明いていたり、割れていたりで、苦労します、
今の大工さんは、まず使いません!
丸のこで切っていると、火の粉が飛んだり(古釘を切っちゃう)道具が傷むのは、辛いですから。



最初に建てたホームレス小屋のようなお風呂


浴槽から山の景色が四季おりおり楽しみました


土地の神様にお酒とお塩でお清め、怪我のないようお参りしてから、
さあ!地盤を固めるぞ!
タコを自作して、みんなで、やれこれどっこいしょ!
息子に弟、義兄、みんなの力が結集だ!



現場で残った生コンを型枠に流して作ったコンクリートブロックが
役に立ちました。乾式工法の基礎です。
家造りの基本は基礎が命です!
傾かないよう水平(みず)は大切ですね



さあ、加工するぞー、まず、墨打ちです。
それから、しぐち(仕口)男木と女木を作ります。
男木の切り込み用2枚刃丸のこを大工さんが貸してくれた。
助かるわーありがとー


防湿と雑草除けにコンクリート板を敷き詰めて、
これで、基礎完成だ!


建前です、構造は田舎造りです。
まず、柱に地梁を組み込んで、いっぷくです。

基礎と家が別々なので、免震構造ですね!
いにしえの知恵はすばらしい、
現在の建築基準法は基礎と土台をアンカーボルト(金物)で緊結しなくてはならない
だから、余計に頑丈にしなければ地震に負けるんだな。


兄弟力を合わせて、女木にほぞ穴を空ける。
今では、手刻みは過去の遺物になりつつあります。
伝統の継承には、建築主の理解が必要なんです。
匠の技は、我慢と根気ですね!


3人がかりで大梁を持ち上げて柱に乗せて、あー重かった!
やっとの思いで、棟上げ完了!
人力だけでは、なかなか苦労します。
機械使わないと、頭使いますね!
梁に上がっているのが、私です。


今日の無事を神様に感謝したします。
なんとか建前できました。
あとは、姉と妻の手料理、お酒が、疲れを癒してくれます。
さー乾杯です。
ご苦労様でした。 .
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